森澤嘉昭会長兼社長は「新OSのVistaが国語施策として示されている印刷標準字体のJIS2004、および法令に基づく施策の新人名用漢字の双方に対応した最新のJIS規格に準拠していることは評価しなければならないが、文字データを処理する印刷業界や出版業界にとっては、当面、想像以上の混乱が起きるのではないかと危惧している。文字数が大幅に増え、字体も変化する。日本の文字文化が大きく変わろうとするときにモリサワは何ができるのか、パスポートなどのフォントの提供方法をどのように対応させるべきなのか、230に及ぶ書体をどのような順で準拠させていくべきなのか、こうしたことにフォントをお使いいただく方々と一緒に考え、解決をしていきたい」と積極的な取り組み姿勢を示した。
その上で、「これから多くの混乱と複雑な問題に直面することを印刷や出版業界とともに考え、実態を理解していくことで、今後の事業展開に役立ててもらえれば」と、日本の文字文化を支える立場から支援協力を約束し、「モリサワ創立60周年を迎えるときに、こうした局面を迎えたことの意義を深く受け止め、日本の文字文化のために皆様の期待に応えていきたい」と意欲を見せた。
常務取締役石田健技術本部長、田村猛東京本社営業部長代理、森澤彰彦常務取締役営業本部長などがVistaへの対応技術とフォント製品を大要次のように説明した。
●メイリオの文字セットに準拠し、フォント描画にクリアタイプ技術を使用したフォントを「MORISAWA Font Pack for Vista」として6月末をめどにリリースする。構成書体は7書体で、リュウミンL/R/M、新ゴL/M/B、ゴシックMB101R。価格は未定。リーズナブルな初期投資でモリサワ全フォントが1年間使える「モリサワパスポート」に追加されて、7月から順次提供される。
●国内教育機関に在籍する学生を対象に、プロの世界で定評のある高品質のモリサワフォントを特別価格で1年間使用できる「MORISAWA For Student Pack」を誕生させる。リリースは4月末で、書体の校正は30書体が予定されている。
●豊富なモリサワフォントから、必要なフォントだけを1、3、5書体で選択(セレクト)できる「MORISAWA Font Select Pack」を投入することで、不必要なフォントを抱えずに必要なフォントだけをパッケージ化することが出来るようにする。リリースは7月末。