●東洋インキ製造 米ぬか油を使用した『ライスインキ』シリーズを開発・実用化
東洋インキ製造(東京都中央区、佐久間国雄社長)は、米ぬか油を使用した環境調和型印刷インキ『ライスインキ』シリーズをサンエー印刷(東京都豊島区、岡村俊雄社長)と共同開発し、実用化を開始した。同社は12月11日より13日まで東京ビッグサイトで開催される「エコプロダクツ2008」に、この『ライスインキ』シリーズを展示・紹介する予定(ブース番号:5026)。
100年におよぶ印刷インキ開発技術を有する同社は、市場や社会の要請に応えるべく1990年代よりアロマフリーインキ、ノンVOCインキ、水性インキなど様々な環境調和型印刷インキを開発、上市してきた。1992年には溶剤成分に大豆油を使用した「大豆油インキ」を開発、1998年にASA(米国大豆協会)認定のオフセット枚葉インキ『TKハイエコーSOY』『WDレオエコーSOY』を上市し、以来この大豆油インキは進化発展しながら同社環境調和型製品群の中核ラインアップとして全世界に向けて供給されている。
この大豆油インキは元来、大気汚染原因物質であるVOC(揮発性有機化合物)のインキ成分からの排除を目的とした環境調和型製品であったが、近年の世界規模でのCO2排出量削減の急激な動きから、脱石化素材・カーボンニュートラル素材の活用という側面を高めていた。しかしながら、輸送燃料においても同様の考え方が急進し、大豆などの農作物がバイオエタノールの原料に転用されるようになり、かつ、輸送マイレージ(原料や製品などの生産・製造地とその消費地との距離)を短縮することでCO2排出量を削減していくというカーボンフットプリントの考え方や“地産地消”の考え方が普及してきたことから、これに適合した新たな環境調和型印刷インキの開発へと至った。
今回、サンエー印刷と共同開発した『ライスインキ』シリーズは、大豆油の代わりにに米ぬか油を溶剤成分として使用する。
従来の大豆油インキには、北アメリカで生産・収穫された原料大豆を海外で搾油した大豆油(一部は国内で搾油されたもの)が使用されているが、米ぬかは大半が国産原料、国内搾油であるので、原料大事および大豆油に掛かってくる輸出入時の輸送マイレージが大幅に削減される。
輸送マイレージをCO2換算することは、現在、経済産業省においても算定方法・制度策定の検討段階であり、具体的な数値として示すことは困難であるが、米ぬか油の輸送マイレージが国内のみであることが、カーボンフットプリントにおいて確実なアド版レー時を有していると言える。
『ライスインキ』シリーズは次のとおり。
▽WDレオエコーRICE各色M
オフセット輪転インキ(プロセス4色)
米ぬか油7パーセント以上含有
▽TKハイユニティ RICE 各色M
オフセットインキ枚葉インキ(水あり油性:プロセス4色)
▽アクワレスエコーRICE各色M
オフセット枚葉インキ(水無し油性:プロセス4色)
米ぬか油20%以上含有
これらは、共同開発者であるサンエー印刷でフィールドテストが実施され、乾燥性や印刷適正などのインキ性能において、大豆油インキとほぼ同等であることが確認されている。
また、サンエー印刷は、既に『ライスインキ』シリーズを用いた製品を印刷、実用化を開始している。

