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2009年02月04日 環境情報
吉田印刷所・国際的環境印刷大賞を受賞

 吉田印刷所(新潟県五泉市)はこのほど、環境に対する取り組みとして「フレッシュプリント(鮮度保持印刷)」を市場に提案してきたが、これまでの取り組みを国際的環境印刷大賞である「ハイデルベルグ・エコ・プリンティング・アワード2008」に応募したところ、全世界で2社が選ばれる大賞の1社として、革新的ソリューション部門(Innovative Solution)での大賞を受賞した。
 「ハイデルベルグ・エコ・プリンティング・アワード」は、総合印刷機メーカーとして世界的に有名なドイツのハイデルベルグ社が2008年に新設した賞で、環境面で革新的かつ卓越した実績を達成した世界各国の印刷会社を表彰するもの。
 吉田印刷所では、IT技術を活用し環境貢献できる印刷を目指す活動を行っており、インターネットを活用したPDFでのデータ入稿では営業マンやバイク便などを介在させない仕組みにより、人やモノの移動を極力抑え、環境負荷低減を実現するとともに、印刷工場では日印産連が推進するグリーンプリンティング認定を取得し、環境負荷を抑える印刷を実行している。
今回、革新的ソリューション部門で大賞を受賞した「フレッシュプリント」と小口分割印刷の概要は次の通り。
 フレッシュプリントの仕組みの1つである小口分割化印刷とは、企業ユーザーと年間契約を結び、年間印刷部数と印刷料金を設定し、大量に作り置きをせずに、定めた期間ごとに必要部数を印刷するもの。
 印刷製品は、1度に大量に印刷することで製造コストを抑える提案が当然のようになされてきたために、製品を使い切るまでに製品の情報鮮度が落ち、製品が使われないまま廃棄されることがあった。
しかし、吉田印刷所が提案する小口分割印刷では、必要に応じて適正部数の生産を行うので、情報鮮度が落ちず、廃棄される印刷物の量が微量となる。
さらに、無処理刷版の使用による「現像液不使用」、独自のインキ乾燥促進印刷による「印刷損紙発生量の抑制」「パウダー使用量の減少」「強制乾燥装置(紫外線ランプ照射)を用いないことによる高エネルギー電力の不使用」など、工程内でのさまざまな工夫を総合的に行い、コスト上昇を抑え、小口分割化印刷の総合的なメリットを引き出している。
 環境対応では、省エネルギー・地球温暖化ガス排出量の抑制等に注目が集まりがちであるが、最も重要な「無駄なものを作らせない」という提案が世界的に認められるようになり、今後も同社では環境配慮のための活動を促進し、積極的に顧客に環境配慮型の印刷製品を提供していく。
 なお、審査はWWF(財団法人世界自然保護基金)ドイツの製作部長ライナー・リティー氏をはじめ、印刷業界及び環境分野の専門家で構成される独立した委員会により行われた。
■審査員からの評価コメント
 「吉田印刷所は多くの環境基本計画を文面で表しました。とりわけ多くの会社に異論を唱えるかのような重要な問題が取り上げられていました。彼らの「フレッシュプリント」という概念は、顧客により少ない印刷を提言していく事を意味します。
常に事業の成功が、その成長によって測られてきたビジネス環境であるにも関わらず、吉田印刷所はタイミングを見て印刷することで廃棄物を極少量に抑える「フレッシュプリント」という戦略を策定したのです。これは勇気ある戦略で、環境に重大な便益をもたらし、成功することになると思います。
 われわれは全業界のお手本として、他の印刷会社が地球に優しい製造にとりかかるように刺激を与えてくれた吉田印刷所さんに、深く感銘を受けました」(ハイデルベルグ・エコ・プリンティング・アワード2008受賞通知より和訳)。
問い合わせは同社、電話0250(43)6144まで。


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