大日本印刷(=DNP、北島義俊社長)が開発したオリジナル書体『秀英横太明朝』のライセンスを受けて、リムコーポレーション(竹塚直久社長)は、同書体の携帯電話向け表示フォントを開発した。5月27日より、リムコーポレーションは、携帯電話メーカーに向けて、今回開発した表示フォントのライセンス販売を開始する。
近年、電子メールに加え、電子書籍等のコンテンツ閲覧が普及するなど、携帯電話で文字を読む機会が大幅に増加している。また、携帯電話のディスプレーがVGA(640×480ピクセル)対応となるなど高精細化するのにともない、画面表示用フォントは、これまで主流だった点の集まりで文字を構成するドットフォントから、輪郭で文字を構成するアウトラインフォントへ移行してきた。アウトラインフォントは文字の曲線を滑らかに表現できるため、美しい表示が可能。こうした表示品質の向上や電子書籍のブームなどにより、携帯電話の画面でも印刷物と同じ読みやすいフォントを利用したい、というニーズが高まっている。
このようなニーズに応え、DNPは、オリジナル書体『秀英横太明朝』の携帯電話向け表示フォントの開発と販売に関して、リムコーポレーションにライセンス提供することとした。『秀英横太明朝』は、DNPのオリジナル書体『秀英体』の漢字の横線を太くすることで、ディスプレーにおける視認性を高めたフォント。『秀英体』は明治時代に開発されて以来、辞典や文庫本などの多くの出版印刷物で利用されており、日本語が読みやすい書体として高い評価を得ている。今回のライセンス提供により、印刷物で慣れ親しんだ『秀英体』が、携帯電話でも利用できるようになる。
今回、リムコーポレーションは、DNPが提供する『秀英横太明朝』のライセンスを受けて、携帯電話用に軽量化した表示フォントを開発した。リムコーポレーションは、携帯電話メーカーに向けて当表示フォントのライセンス販売を開始する。
また、リムコーポレーションは、それに先立って、東芝とパナソニックモバイルコミュニケーションズ(=、パナソニックモバイル)に当表示フォントのライセンスを提供した。携帯電話向け『秀英横太明朝』のダウンロードを、東芝の公式サイト『Toshiba User Club Site』(携帯版)で5月14日より開始したほか、パナソニックモバイル製SoftBank端末向け公式携帯サイト『P-egg』でも6月下旬以降に開始する予定。