大日本印刷(=DNP、北島義俊社長)は、従来に比べ大型でエネルギー変換効率4%以上を達成した有機薄膜太陽電池を開発した。今回開発した有機薄膜太陽電池は、50mm角の大型サイズで、従来から課題であった、大型化によるエネルギー変換効率の低下を大幅に改善した。 従来の有機薄膜太陽電池の開発において、約5%程度のエネルギー変換効率が達成されているが、これは約2mm角程度の小さいテスト用太陽電池によるものに限られていた。50mm角程度の大型の場合、エネルギー変換効率は約0.1%程度と大幅に低下してしまうことから実用化には至っていなった。 DNPは大型化によるエネルギー変換効率低下の原因は、発電した電力を外周の電極まで集電する際に、透明導電膜に生じる発熱による電気エネルギーのロスによるものであると考えた。そこで、印刷技術であるフォトエッチング技術を応用し、透明導電膜に特殊な開口を有する補助電極を設けて、抵抗値を下げることにより発熱ロスを抑制し、エネルギー変換効率を高めることに成功した。今回開発した補助電極を使用することで50mm角サイズのセルでエネルギー変換効率4%以上を達成している。 今後、さらなる大型化とエネルギー変換効率の向上など有機薄膜太陽電池の量産化に向けた研究開発を進め、2012年度中にサンプル出荷を開始し、2015年度までの実用化を目指している。また、PETフィルムなどのフレキシブルな基材を使用したロール・トゥ・ロールプロセスでの低コスト化など量産化を検討していく。
DNPが開発したセルサイズが50mm角の 有機薄膜太陽電池
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