丸善は創業140周年記念催事として、慶應義塾図書館の多大な協力のもと、9月2日から8日までの7日間、丸善・日本橋店3階ギャラリーにおいて『人類の知的遺産「グーテンベルク42行聖書展」』を開催する。入場無料。 ◎『グーテンベルク42行聖書』とは。 グーテンベルクにより開発された活版印刷術は、羅針盤、火薬とともに、ルネサンス期の三大発明の一つとされている。1455年、マインツにてグーテンベルクが印刷したこの聖書は、世界で48部しか現存しない大変貴重な人類の知的遺産と呼べる稀覯書(※)である。 今回展示する『グーテンベルク42行聖書』は、丸善が1987年にニューヨーク・クリスティーズ社の稀覯書オークションで落札し、アジアへ初めてもたらした経緯がある。現在は慶應義塾図書館の蔵書として保管されている。 その希少性、貴重さゆえに一般公開される機会は非常に少ない書籍だが、今回は、同社の創業140周年の節目に際して、特別な協力を得て、周年記念展示として開催する。書籍の電子化への取組みが注目を集める中、あらためて活字・文字にまつわる情報文化の歴史を、人類初の印刷物である『グーテンベルク42行聖書』から振り返る大変有意義な企画になった。
※稀覯書(きこうしょ): この『グーテンベルク42行聖書』をはじめ、14~15世紀に盛んだった彩色性豊かな中世写本など、人類の知的遺産ともいえる非常に貴重で高価な書籍。 ◎展示会内容 <『グーテンベルク42行聖書』を、見て、触って、感じる展示会> 展示会では『グーテンベルク42行聖書』の展示をメインに、①写本時代から、グーテンベルクによる活版印刷術に至るまでの書物の変遷、②グーテンベルク活版印刷術から現在より少し前の「活字の時代」までの変遷と、≪文字による知の蓄積・伝達の変遷≫を辿る展示となる。 また、『グーテンベルク42行聖書』の実物は展示のみとなるが、会場にはレプリカを用意し、実際に触って『グーテンベルク42行聖書』を体感することができる。 さらに、大日本印刷の技術によるマルチメディア展示スペースを用意し、『グーテンベルク42行聖書』の装飾や文字などの一部を拡大したり、ラテン語で書かれた聖書の翻訳・解釈を目にすることができる。
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