コムテックス(大阪市北区)の渡辺孝男会長による「印刷産業の技術革新とともに歩んだ50年、これから印刷産業が進むべき方向とは」と題した講演会が9月18日、定員を超える120人の参加を得て、同社本社7階において催され、渡辺会長から半世紀におよぶ印刷産業に注いだ技術革新や営業革命に対する熱き想いが語られた。 当日は、開会に先立ち昨年11月に新社長に就任した渡辺公美子社長が「私は子供のころから『会社は新しいことを継続していかなければならない。人と同じことをしていてはいけない』ということを常に耳にして育ってきた。 先日、あるメーカー方から『マグナスキャンは非常に素晴らしいスキャナであり、肌色の再現性に優れていた』ということを聞く機会があり、私自身、マグナスキャンの素晴らしさを目の当たりにすることができた。 発売以来、30年が経過した今も、このような話をいただけるということは、その当時は時代を1歩も2歩も進んだ機械であったということと、人と同じことではなく、新しいことを考えていくという姿勢があったからだと再認識した。 以前より、世界の新しい技術、そして最高の技術をいち早く取り入れ、それを日本の市場にご紹介するべく努力をしてきた当社では現在、新しい印刷方式として10年間温めてきたフレキソ印刷に全力を投球している。今後も皆様に喜んでいただける商品と技術の提案を使命とし、これからも進んでいきたいと考えている」とあいさつした。 引き続き、渡辺会長が「印刷産業の技術革新とともに歩んだ50年、これから印刷産業が進むべき方向とは」をテーマに約1時間にわたって講演した。 同氏は、若き日に裸一貫から会社を興した後、昭和38年に大阪ヤマトヤ商店を創業。平成4年にはコムテックスと社名変更し、「人は新しいものを求め続ける」を基本理念に置いて国内外の優良企業と提携・連合し、独創的なシステムづくりを展開してきた。 現在でも欧米に複数の情報収集網(エージェント)を持ち、重要な情報をいち早くキャッチしてはビジネスに結びつけている。 前述の通り、印刷産業の技術革新に一筋に取り組んできた同氏は、これまでに国内はもとより、世界各国の最先端技術を組み合わせた独自のノウハウを蓄積し、今日ではスタンダードになっている数々の新しい技術、新しい機械装置、新しい材料を世界各国から導入し、日本の印刷業界に投入している。 今回の講演会では、これまでに同氏が挑んできた技術革新への熱い思いをはじめ、2000年から新しい印刷手法としてフレキソ印刷の普及に努め、その中で誕生した新世代印刷の「Adflex(アドフレックス)」がもたらす今後の印刷産業のあり方について紹介された。 講演の中で渡辺会長は、「私が印刷産業に身を投じて約50年になるが、あらゆる最新技術を海外から採り入れてきたが、その大半の技術が他社に追随されてきた。それでも新しい技術を投入することが印刷産業の未来に必要と考え、世界各国から情報を採り入れてきた。 現在、印刷産業を取り巻く課題は非常に多くの課題に取り組まなければならない状況にあり、中でも現在の印刷産業に欠けていると思われる部分は経営力であり、その根幹が印刷産業の最重要課題となっている。 今こそ、受身体質から自らが提案できる体質への改善が必要になるが、肝心なことは、顧客が儲かることであり、そのために印刷産業として何ができるかである」と出席者に訴えた。 その上で、同氏は2000年から印刷産業の変革を予知し、第3の印刷方式としてフレキソ印刷の技術革新に着手し、進化したフレキソ印刷として「アドフレックスシステム」を印刷産業に投入したことについて言及。 「これまでにも常に新しい技術を採り入れてきたが、2000年からは印刷産業の未来を見据えてフレキソ印刷の技術向上に着手した。 私が思うに『フレキソ印刷こそが、環境問題を解決する最善の道であり、21世紀の印刷の主流になる』である。1台の機械で素材を選ばすに何にでも印刷できるものはこのシステムしかない」と力強く述べた。 そして、講演の最後には「私が印刷産業の技術向上と向き合って半世紀を迎えた。これまでにも、世界各国の最新技術を印刷産業に送り込むことができたが、現在、当社が推進しているアドレックスシステムは、今後50年以上は生き残っていく技術だと確信している。 当社が開発・販売しているアドフレックスは、これまでに類を見ない、全く新しい技術である。すでに、導入している企業からは事業領域の拡大と売上向上に寄与するものとして喜ばれている。是非とも、この新しい技術を採り入れ、『100年に1度』と言われるこの不況を乗り越えてほしい」と同氏が語ると会場からは大きな拍手が同氏に寄せられた。 今回の講演会は参加者にとって渡辺会長が業界歴50年で得た時代を先取りした経営戦略や技術革新を追求していくことに情熱を燃やし続けてきた生き様について直接耳にする機会となった。 なお、当日は会場内ではアドフレックスシステムによって印刷されたサンプルも展示され、参加者の関心を集めた。
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