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2009年11月27日 ユーザー動向
モリサワ・新本社ビルが完成

モリサワ(大阪市浪速区、森澤彰彦社長)は、一昨年より建設を進めてきた新本社ビルがこのほど完成し、11月24日から業務を開始した。

新本社ビルは「Communication is All」をコンセプトに掲げて建設され、新機能が複合的に盛り込まれており、省エネ製品の採用や太陽光発電パネルの設置、屋上緑化など、環境問題にも配慮しているほか、自然災害などに対する対策や情報セキュリティーの強化などを高いレベルで実現すべく最新技術が積極的に採り入れられたものとなっており、「つなぐ・ひらく・つたえる・もてなす」の姿勢が明確に打ち出されている。昨今の厳しい経済環境においても同社では、将来を見据えており、100年企業に向けた基盤として持てる技術力・総合力が最大限に発揮できるように工夫された新社屋はモリサワの新しいシンボルとなる。

同社では、創業60周年を迎えた2007年1月に「新本社ビル建設プロジェクト」を立ち上げ、およそ1年がかりで基本コンセプトを策定。
老朽化とアスベスト問題を抱えていた旧本社ビルを2008年7月に取り壊し、12月に新本社ビル建設に着工。今年11月7日に竣工式を終え、24日から業務を開始した。
新本社ビルは、それまで2棟のビルに分散していた本社機能を1棟に集約して再配置することで、さらなる組織の活性化や業務の効率化を図るために建設されている。

このほど完成した新本社ビルは、フレキシビリティあふれるオフィスビルとなっており、エントランスホール正面壁面には、同社の原点である写真植字機のガラス文字盤をモチーフに、1枚当たり7065文字を配置した幅91㌢、縦3㍍20㌢のガラス板を14枚並べ、各ガラス面には同社の代表的な書体がプリントされており、光源にはLED照明が採用されている。

また、「大阪の地に業界の皆様が集える場所を作りたい」という思いから4階ワンフロアーを使って設計された大会議室では、最大250名が収容可能なスペースとなっており、最新のAV機器やハイビジョン対応のTV会議システムも備えられ、スライディングウォールによって3室まで分割が可能となっている。

今後、同社では社内利用はもとより、印刷業界の利用に限って、各種講習会やプレゼンテーション、レセプション会場として提供していく考えを示している。

同時に、新本社ビルでは、これまで非公開だったフォント開発現場(DTCルーム=デジタル・タイプ・センター)も公開されており、関連会社であるモリサワ文研による新書体の企画からデザイン・デジタル化までのプロセスを専用プレゼンルームで映像紹介し、その後の製品化プロセス開発現場を見学できるようになっている。

さらに、「MORISAWA SQUARE」とネーミングされたショールームでは、フォントをはじめ、ドキュメントソリューションやPODなど、同社の最新ソリューションを体感できる各ゾーンを設置。

ショールーム内には、同社が収集してきた「文字と書物」に関するコレクションを、アルファベット系と漢字系の2つの文字体系を軸に展示。活版印刷の発明者であるグーテンベルグ最初期の印刷本、全刊本を所蔵するW・モリスの「ケルムスコット・プレス」などが見ることができる。

同時に、「日本の近代活字」のコーナーでは、本木昌造・活字復元プロジェクトが取り組んだ「蝋型電胎法」による鉛活字鋳造技法の再現と本木活字の復刻も展示されている。

このほかにも、ショールームでは、これまで多くの国内外のクリエーターが制作に参加したモリサワ企業ポスター、「人間と文字」書籍・CD―ROM、WEBコンテンツなどデザイン業界でも多くの注目を浴びた作品の資料・情報を展示したライブラリーゾーンや写真植字機の原理模型から初期の写真植字機、ガラス文字盤の製造過程が分かる素材をはじめ、一世を風靡したCRT方式の電算写植機「ライノトロン202E」などを展示したヒストリーゾーンなども設置されている。

一方で、新本社ビルには省エネ製品の採用や太陽光発電パネルの設置、屋上緑化など環境問題に配慮し、自然災害などに対する対策や情報セキュリティーの強化などを高いレベルで実現すべく最新技術が積極的に採り入れられている。
 

新本社ビル外観


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