大日本印刷 「DNP電子レンジ包材」を使用した製品が「木下賞」受賞
2017年06月15日
大日本印刷(DNP)の耐熱仕様の「DNP電子レンジ包材(自動蒸通タイプ) アンタッチスルー」を使用したポッカサッポロフード&ビバレッジの製品「じっくりコトコトご褒美ダイニング」が、社団法人日本包装技術協会が主催する「第41回木下賞」を改善合理化部門で受賞した。

【木下賞の受賞について】
DNPは、電子レンジに対応したパッケージ「DNP電子レンジ包材(自動蒸通タイプ) アンタッチスルー」を10年以上前に開発し、2005年にも「アンタッチスルー」で第29回木下賞を研究開発部門で受賞している。しかし、これまでは塩分や油分の多い食材を包材のまま電子レンジで加熱した場合、食材が高温になり過ぎて包材に穴が開くことがあり、食材によっては使用がむずかしい状況だった。
この課題に対してDNPは、市場で求められている包材開発を進め、より耐熱性に優れ、耐衝撃性を高めた「アンタッチスルー」を開発した。そして新開発の「アンタッチスルー」を使用した「じっくりコトコトご褒美ダイニング」が、「包装技術の研究・開発や包装の合理化・改善」などに顕著な業績をあげた商品開発を行った企業に対して授与される木下賞を受賞するに至った。今回、塩分や油分の多い濃厚なスープを入れても、その内容物が飛散しないことが評価された。



じっくりコトコトご褒美ダイニング (ポッカサッポロフード&ビバレッジより提供)

【新開発の「アンタッチスルー」について】
○耐熱性と耐衝撃性を高めて、より多様な食材に対応 :
新開発の「アンタッチスルー」は、耐熱性と耐衝撃性に優れた特殊フィルムを開発し、さらにフィルムの層構成を改良したことにより、中に入れる食材の制約が少ない電子レンジ包材となった。DNP独自の化学蒸着技術を応用させることで、水蒸気や酸素の透過を抑える高いバリア性を特殊フィルムに付与することに成功した。また、蒸通口のシール形状を見直すことで、これまで以上により安定した蒸通性(蒸気を自動的に放出して蒸気の熱と圧力を軽減する機能)を実現している。
また、電子レンジは高さの制約があるため、包材の形状を再設計したことで、同じ包材サイズ(高さ、幅)で従来よりも約16%も内容物を増量させることができるようになった。
○用途に合わせたさまざまな製品ラインアップ :
「アンタッチスルー」は、レトルト食品用のスタンドタイプや平置きタイプ、ウイングタイプ、冷凍食品用のピロータイプなど、用途に合わせたさまざまな形状がある。これらのさまざまなタイプを合わせると市場での高いシェアを持っています。今後はさらに、トレータイプのほか、生活者がより使いやすく、より安全な形状や仕様も開発して、随時ラインナップに追加していく。
○環境負荷の低減やフードロスの削減にも貢献 :
「アンタッチスルー」は、バリア性に優れた透明レトルトパウチで、食品保存期間も長くなるためフードロスの削減にもつながる。今後もDNPは、環境負荷が低く、人々が安心して使える製品・サービスの開発を通じ社会課題を解決していき、持続可能な社会づくりに貢献していく。

【「木下賞」について】
社団法人日本包装技術協会(JPI)が主催する「木下賞」は、JPI第2代会長である故木下又三郎氏の包装界に対する功績を記念して設定されました。本賞は、包装技術の研究・開発に顕著な業績をあげたものや、包装の合理化・改善・向上に顕著な業績をあげたものに与えられる。
41回目となる今回は、6月9日(金)に発表・表彰が行われた。