大日本印刷 ggg第363回企画展「マリメッコ・スピリッツ 」展 
2017年11月13日
大日本印刷(DNP、北島義俊社長)のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)は11月15日から2018年1月13日まで、第363回企画展「マリメッコ・スピリッツ ― パーヴォ・ハロネン / マイヤ・ロウエカリ / アイノ=マイヤ・メッツォラ」展を開催する。
オリジナリティ溢れるデザインと色彩センスにより、日本をはじめ世界各国にファンを持つマリメッコ。職人の手技と近代的な工業化の融合がはじまったフィンランドに、明確なヴィジョンと鋭い感性を持った女性、アルミ・ラティア(1912-1979)が登場し、マリメッコが誕生した。彼女は、才能あるデザイナーを発掘する能力にたけており、1951年の立ち上げ当初からデザイナーが自由に創作意欲を発揮できる環境を整え、時代を超えて愛され続けることとなる代表的なデザインパターンを次々と生みだしてきた。制作されたパターンひとつひとつに名前をつけ、デザイナー名と制作年をテキスタイルに明記する革新的な伝統は、作家の創造性を大切にする理念とともに、今日まで受け継がれている。
同展では、そんなマリメッコの現在を支えるデザイナーの中から3名-パーヴォ・ハロネン、マイヤ・ロウエカリ、アイノ=マイヤ・メッツォラ-に焦点をあて、その創作活動に迫る。マリメッコのための代表パターン各4点をはじめ、オリジナル作品や各作家のインタビュー映像などを通して、三者三様の個性を紹介する一方、65年以上もの間不変的に受け継がれてきた、彼らのなかに共通する“マリメッコの精神”とは何かを俯瞰する。また今回、一度も来日したことのない、フィンランド生まれフィンランド育ちの彼らに、あえて“JAPAN”というテーマで新作パターンに挑戦した。彼らのインスピレーションから生まれた“JAPAN”の原形が、高度な技術と情熱を持ったマリメッコの専門家たちの手によってパターン化され、生地として完成する工程の一端も見ることができる。
自然界の美を取り入れ、シンプルなものづくりで日常生活を豊かにしてきたフィンランドのデザインは、日本人の多くに共感され、愛されてきた。そんなフィンランドと日本とが共鳴し合える感性とはどこにあるのか、改めて見つめ直す展覧会となる。

■作家略歴
Paavo Halonen
パーヴォ・ハロネン(1974年、フィンランド東部エノンコスキ生まれ)は、ヘルシンキを拠点に活躍する現代アーティスト/フリーランスのプリントデザイナー。2000年代、トゥルクのアートアカデミーで学ぶ。2011年より、マリメッコの生地デザインを手がけている。自然からのインスピレーションを有機的な抽象パターンに転換することを得意とする。

Maija Louekari
マイヤ・ロウエカリ(1982年、北フィンランドオウル生まれ)は、プリント&グラフィックデザイナー。2003年、ヘルシンキ芸術大学在学中に、マリメッコと同大学が主催したデザインコンペに参加して優勝。以来、マリメッコのためのデザインを続けている。明るくグラフィカルなデザインが特徴的。

Aino-Maija Metsola
アイノ=マイヤ・メッツォラ(1983年、ヘルシンキ生まれ)は、ヘルシンキを拠点に活躍するイラストレーター/デザイナー。2008年、ヘルシンキ芸術大学卒業。2006年、マリメッコのデザインコンペに参加し、同社コレクションのデザインとして選ばれる。それ以来、マリメッコで継続的にデザインを手がけている。水彩やフェルトペン、グワッシュなど多彩な画材によって、柔らかで繊細な表現から大胆で鮮やかな表現まで、幅広いデザインを紡ぎだす。