印刷図書館 整備充実の強化と図書館活動の活性化を重点テーマに運営していく
2019年06月13日
  一般財団法人印刷図書館(金子眞吾代表理事)は6月12日、千代田区紀尾井町・ホテルニューオータニで2019年度定時評議員会を開催し、原案どおり可決された。
 金子眞吾代表理事の挨拶に続き、浅野健評議員(金羊社会長)を議長に選出して議事に入り、平成30年度事業報告並びに決算報告が原案どおり可決された。理事、評議員の一部役員選任についても承認された。同評議員会をもって、吉見正彦理事、新村明義評議員が辞任し、内藤正和氏(内藤プロセス社長)が新たに理事に就任した。
 また、平成30年度事業計画並びに収支予算が報告された。2019年度事業計画は、印刷図書館の役割はこれからも幅広い利用者への情報提供にあるが、昨今では、インターネットの普及、デジタルメディアの広がりなどにより、紙を使わない情報の提供が隆盛となり、これらへの対応強化も必要となっている。それと同時に、これまで収集してきた資料の保存方法を見つめ直す時期に差し掛かってきたといえる。デジタル化が進む一方で、現存する紙の資料をどう保存し、利活用していくかが今後の印刷図書館の活動の大きな課題となっている。
 具体的な施策として、(1)図書館運営事業、(2)広報活動事業、(3)その他の事業の3つを挙げているが、重点テーマとして、1専門図書館としての整備充実の強化―近代印刷産業の黎明期から、現代の多様化する印刷産業の活動を俯瞰的に閲覧できる150年分の史料が保管されているのは、国内でも印刷図書館だけだ。所蔵している資料の保存方法を見つめ直す必要があり、その第一歩に、資料の劣化防止策として、簡易なブックカバー作成システムのコリブリシステムを導入する。2図書館活動の活性化―印刷図書館への関心・利用度を高めるために、関連する団体等とのネットワークの提携・協力関係を構築し、図書館活動の活性化につなげていく。その一つとして、2019年2月、印刷図書館と印刷博物館で「印刷関連専門図書館交流会」を開催した。今後も定期的に開催し、印刷技術・文化に関する知識の収集と保存、公開活動に役立たていく。
 

左から金子眞吾代表理事、杉村亥一郎常務理事、浅野健評議員